第023回
おもいでひなのん

今回、このような絵を描いてはおりますが、別にひなのんは死にませんよ。タカヒロ氏が明言していた通り、ひなのんにアンハッピーな描写はありませんでした。確かに健康面で不安になる場面が幾つか出てきましたが、それだけ若い時分に患っていた病気が重かったという事なのでしょう。ほんと元気になって良かった良かった。どちらかと言えば、ひなのんは弾けていた方ですね。特にひなのんハイパー化は驚愕モノ。個人的には”まじかるともねぇ”よりも萌えました。普通に成長していたらあのような妖艶なお方になっていたのですね。もともと豪胆な性格もあって、妙に迫力がありました(声優さんの演じ分けも見事)。ふと思ったのですが、ひなのんがもし元気に成長していたら、要芽姉様も少しは素直な人になっていたのかもしれませんね。

という訳で、今回は『姉、ちゃんとしようよっ!2』の感想です。まだ5人しかクリアしていないので、ハッキリしたレヴューは全員クリアした時点で『ギャルゲー批評』でするつもりですが、一応途中経過で感じた事をこちらでサラッと。画、音楽、システム、どれをとっても前作よりクオリティアップしています。奉仕度チェックやチュートリアルも無駄に凝っていて、『姉しよ』の世界観を旨く助長していました。イベントCGは若干少なめでしたが、立ち絵が豊富にあるのでそれほど物足りなく感じる事もないでしょうし(本作をエロメインで購入した方には不満一杯でしょうが)。まずもって、外観に関しては文句の付け所はありませんでした。

問題なのはストーリーです。前作で感じた”物足りなさ”を本作でも感じてしまいました。個人的に期待していた、空也とラブラブになってからの展開が前作同様少ないのです。『2』は、『1』で誰とも親しくならなかったEDから派生しているので、結局また最初から関係構築に励む必要があります。『1』をプレイしていた人からすると、仲良くなるまでの過程だって楽しみたいのはもちろんなのですが、それ以降の展開が前作よりも幾らか挿入されていないと、やはり”物足りなさ”を感じてしまうのは当然だと思うのです。『2』の各キャラのEDは、その点、期待はずれでした。あの、急にドンと締め切ってしまう終わり方はどうにかならないものですかね? もうちょっと余韻に浸れるような、そんな終わり方を期待してしまうのですが・・・・・・。

とりあえず5人クリア時点の感想はこんなものです。個人のストーリーは確かに少々眉を顰めてしまうのですが、共通ストーリーは相変わらず笑えます。腹かかえて笑えるゲームなんて久しぶりかも。姉妹の横の繋がりも前作同様キチンと表現されているので、その部分に好感を持っていた方には問題なく楽しめると思います。ついでに、前作メインヒロインだった要芽姉様、今回は禿萌えです。タカヒロ氏のリベンジは成功したと言って良いでしょう。やはり、もうちょっと空也との睦み合いが見たかった所ですが、他の姉妹を狙っている時にもバシバシ空也好きオーラが出まくりなので、総体的に見れば萌え度大幅アップといった感じです。次回のOHPの人気投票では、ひょっとしてトップ取っちゃうかも?

今週は他にもネタが2つ。1つは『CLANNAD』のアンソロ本の話。『CLANNAD』では初のアンソロ展開ですが、先週に3社から同時発売されまして(もちろん勢いで3冊買いまして)、その感想を述べてみたいと思います。まず、珍しくDNA、イマイチでした。実はこの日『Fate』の3冊目のアンソロを同社が出していたので(加えて2ヶ月連続で『CLANNAD』アンソロを出すらしいので)、作家さんの分散化がマイナスに働いた可能性があります。ネタバレ規制が掛かっているのも理由の1つなのかもしれませんが、ちょっとインパクト不足でした。逆に出来が良かったのが宙出版。メインキャラを万遍無く取り上げ、且つ、話の展開もラブコメからシリアス物までバランス良く配置されていたのが好感触でした。特にことみファンにお奨めでしょうか。那月はるな氏の作品は今回出たアンソロ3冊の中で一番筆者の好きな話でした。今更ながら思いますが、朋也とことみを再び引き合わせたのは、天国にいる両親なのではないかなぁと。とりあえず3冊の中から1冊選ぶとしたら、宙出版のをお奨めします。で、実は今回結構頑張ったのがエンブレ。個人的にはDNAよりも面白かったです。表紙に篤見唯子氏を使ってきた所に気合を感じましたが、内容もなかなか高いレベルにありました。杏・椋系作品が豊富にあって、しかも話も良く練られているので、この2人が好きな方には楽しめる本だと思います。少々、杏が割を食っている展開が多いのが気になり所ですが・・・。兎に角、スロースターターなエンブレのアンソロで一発目がこの出来なら、今後の展開はかなり期待が持てそうです。

もう1つのネタはPS2版の『機神咆吼デモンベイン』の話。今週木曜日に通販で届いたのですが、『DXパック』と言うわりに結構パッケージは小さかったですね。添付内容も、思っていたよりはイマイチな出来。クトゥグアとイタクゥアのキーホルダー、小っさ。冊子も読み応え薄いし。ただ、一番期待していなかったOVAが意外とイケていました。家のPS2がダメなのか頻繁に動作が重くなるのですが、絵はそれなりの出来ですし、話も『デモベ』入門用としては合格だと思いますし。ドクター・ウエストの出番が多くて、それが一番嬉しかったかな。後は肝心の本編ですが、その感想は来週か再来週にでもコチラで述べる事にします。

しかしアルってホントにロリですねぇ。パソ版で幾らか慣れたとはいえ、背徳感一杯だよ。

【 2004/07/03 】

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