第068回
テラ萌えバカップル

前々回の日記で、カプコンから出た『Killer7』の訳分からなさっぷりが際立ったEDに憤慨した筆者でございますが、今週発売された電撃PS2を読んでいたら、『Killer7』の連載小説が本誌でスタートするそうで、正直驚きました(何故、電撃で?)。しかも執筆者が51氏本人ということで、流石に世の不平不満を目の当たりにして重い腰を上げたと言った所なのでしょうか。攻略本でもネタ晴らしがほとんどなかったそうですから、意外と最初から”小説”という形で詳細説明をするつもりだったのかも? 何にせよ、どんな形であれ製作サイドからリアクションがあった事だけでも良しとせねば。おそらく51氏の事ですしスッキリとした解答は提示しない気がしますが、それでも「ダンが実際には誰に殺されたのか?」だけでも詳しく教えて欲しいものです。変態ジジイのがフェイクだとしても、そうした理由も含めて。

『Killer7』の事もあってカプコンには少なからず不信感を覚えていた訳ですが、そんな不信も軽く打破する快作ゲームが先週発売されました。もちろん、『戦国BASARA』の事です。当方は先々週から『サクラ大戦V』プレイに邁進中だったのですが、箸休めのつもりで『戦国BASARA』を遊んでみたら意外なほど面白く、昨日は結局一日中コレやっていました。今回はこの作品の感想をチョロりと。

まず戦闘部分ですが、やはり大部分がコーエーの『無双』シリーズそのまんまと言って良いかと。比較してもコチラの方が優れているという部分はさして見当たらず、強いて言えば操作が軽めでスピードがあるぐらい。爽快感はなかなかのものです。戦場が程良い大きさで、大将クラスを全部撃破して回っても1ステージクリアに大して時間が掛からないのは、セッカチで飽きっぽい筆者には合っていました(『真・三国無双3』はこれで飽きたクチ)。凡そED見るまで2時間ちょいと言った所で、片手間でやるには丁度良い尺幅だと思います。腰を据えてプレイしたい『無双』派には物足りなく感じるかも? とにかく、戦闘部分にはあまり期待して購入しないのが無難な気がします。なんてったってこのゲームの肝はブチ切れたムービーにあるのですから。

で、そのムービーと途中挿入されるアニメパートですが、あまりの馬鹿さ加減に唖然呆然。コーエーには絶対にマネの出来ない芸当ですねコリャ。筆者は生まれが宮城県仙台でございますので、当然、伊達政宗で最初さわりプレイをしてみたのですが、いきなり「Are You Ready Guys?」とか始められても目が点になる他ありませなんだ。確か日本史で支倉常長が慶長遣欧使節でどこぞに行ったと勉強した気がしますが、あの馬鹿英語はそれに引っ掛けたのでしょうかね? 掲げる旗も暴走族風味だし(大漁旗にも見えたけれど・・・)、キレ具合が一様にあらず。兎に角驚きました。馬鹿ゲー好きにとってもツカミはOKでしたね。とりあえず触りプレイだったので途中でプレイを止めて、次の日改めて本腰入れて今度は濃姫で始めた所、こちらは普通のOPムービーでした。ぐわっ! EDムービーが鼻血もの。やっぱお風呂シーンはサービスの基本だね! 別の意味で満足しました。ただ、信長×濃姫な展開を期待していた身としてはちょっと物足りなかったでしょうか。まぁ今回の信長は若本だし、いや違った、魔人だし、ラブラブな展開は無理からぬ事でしたが。ちょっとぐらい信長も気のある所を見せてくれても良かったのになぁ・・・(とはいえ、蘭丸が死ぬと微妙に慌てる信長に萌え)。

そして極めつけは前田利家のOPムービー。めちゃくちゃ萌えた! まつ可愛すぎる!!!

なんでもカプコン通販だと『まつ特製しゃもじ』が初回特典で付いてきたそうですが、喉から手が出る程に欲しい・・・。 とにかくこのムービーは必見です。まだ5人しかクリアしていませんが、利家とまつのだけなぜか妙にラブラブ・・・。EDムービーも凄まじく萌えます。いやもう、あのバカップル振りを一度は見て欲しい。これだけで個人的に6000円の価値はありました。ヘタなギャルゲーより萌えるぞ?

結論。戦場暴れまくりゲー(?)としては目新しさは皆無ですが、ムービーでとことん燃やす(萌やす)ゲームでした。眼福眼福。心の底から続編大希望ですが、利家とまつだけ本編と別扱いでストーリーを組んで欲しいなぁ。1本で終らせるのはあまりに勿体無い。ほれ、某コーエーみたく『猛将伝』って感じの拡張版で1つどないでしょう?

最後に1つ。このソフトの謙信って女なの?

【 2005/07/24 】

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