ビーフストロガノフの
ゲーム感想日記
ゲームプレイの感想を中心に、徒然なるままに書き殴り。たまにイラストつき
Ｌｅａｆの作品ですが恋愛ゲーではありません。恋愛話は一応付属されてはいるものの、それがメインとは言い難く。簡単に言えば、アイヌっぽい格好をしたキャラ達が織り成す戦記モノＡＤＶ＋ＳＬＧ・・・とでも言えばよろしいでしょうか。そう、この”アイヌっぽい”というのが良くも悪くも本作の肝なのです。一見すれば、ゲームファンならば「どこかで見たキャラだなぁ」と思うハズです（某格闘ゲーのナ○ルルさん等々）。故に結構多くの方がこの作品をパクリゲーとか「話が見え見え」などと早合点するのではないかと邪推してしまいますが・・・いや、実は筆者もそう思って購入に二の足を踏んだのですが、これがトンでもない間違いでした。とにかく話が面白い。オリジナリティに溢れ、Ｌｅａｆ作品では珍しく分岐の少ない１本道のストーリー構成なのですが、それでも全く飽きを感じさせません。笑える話から驚くほど心に突き刺さるシリアスなシーンもあって、この怒涛の展開には止め時を失います。とても１８禁ゲーとは思えない細やかなストーリー作りに脱帽です。かなりの数の登場人物が出てくるのですが、それぞれに固有の話があって、メインストーリーに無理なく絡めつつ巧みに各キャラの魅力を引き出しているのも本作の特徴と言えましょう。そういう意味でも、ジャンル的には”キャラゲー”と捉えるのが一番シックリくる気がします。
因みに筆者はトウカ萌え。「オイデゲ～」が素敵。
ストーリーの合間合間にＳＬＧパートがあるのですが、これも意外・・・と言っては失礼ですが良く出来ています。ＳＬＧ部分は話の邪魔にならない程度の難易度ですし、更に連撃などのシステムが作業になりがちな戦闘に良いアクセントを与えています。キャラごとに様々な攻撃方法があるので、お気に入りのキャラを育てる楽しみもあります。筆者はトウカとオボロの”攻撃力”にポイントを振りまくって、力押しプレイに勤しみました。防御力にはほとんどポイントを付与しなかったので後半はＨＰを減らされて苦労しましたが、変わりにアルルゥにのみ防御力を振って盾代わりに前線に出していました。嫌な「おとーさん」です。戦闘部分で残念だったのは、術の使い勝手がイマイチだった事と、連撃に慣れるまでが難しい事ぐらいでしょうか。他にも、丁度ＰＳ２の『スパロボＩＭＰＡＣＴ』をプレイした後だったので、援護防御（例えばエルルゥが攻撃されたらハクオロがかばう等）があったらもっと良かったかも。この辺りのバランスを改良した続編またはＦＤは是非だして貰いたいものです。
さらっと当作品の感想を述べてみましたが、とにかくＡＤＶとＳＬＧの融合がここまで噛みあっていれば文句もありません。Ｌｅａｆファンのみならず多くの方にプレイして欲しい１本です。
それにつけても、クーヤの扱いだけは納得出来ん。