ビーフストロガノフの
ゲーム感想日記

Ｌの季節

このソフトの最大の問題点はシステムの複雑さ。『Ｌの季節』には現実界と幻想界の２つの世界が存在するのですが、これがお互いに干渉しあっているという設定なので、両方均等にプレイしないとベストエンドに辿り着けない仕組みになっているのです。その為、それに気づかずに片方の世界の特定キャラ１本に絞ってプレイすると、いつまでたってもベストエンディングが見られない事になってしまいます。かく言う筆者も４度もバットエンドを見てうんざりして一度は放り投げたのですが、その仕組みに後になって気づいてやり直した所、今度はどっぷりハマってしまいました。いやはや、この敷居の高い部分を除けばキャラ設定はいい感じだし、シナリオも冗長ながらかなり読みこませるし、声優もバッチリ良い演技をしているしで良い事尽くめ。まさに掘り出し物ソフトでした。フローチャートを書くぐらいの気合のある方になら、かなりお奨めできるゲームですよ。

◆ お気に入りＢＥＳＴ３

BEST1
星原百合　ＣＶ：柳原みわ

現実界に登場。メインヒロインの１人。筆者の私的な印象で言えば、『Ｌの季節』最大のヒロイン。現実界でも幻想界でも彼女の存在は大きく、且つこの２つの世界を一番強く繋ぎとめる役割を担う重要な人物です。とにかく物静かで自分から話かけるという事をしないタイプなのですが、その内には、ある重大な秘事と決意が隠されています。キーは主人公。主人公がこれまた重責を背負っているのですが、星原さんを間接的に苦しめている張本人でもあるので、プレイヤーとしてはかなり辛い所。せめてどの選択肢でも彼女の想いに立って選択するよう心がけましょう。バッドエンドがかなり心痛極まるので、ベストは本当、号泣モノでした。絶対に幸せになって欲しいです。柳原さん、意思の強い星原を好演。ファンになりそう。

BEST2
弓倉亜希子　ＣＶ：中川亜紀子

現実界に登場。サブヒロインの１人。少し引っ込み思案な所もありますが、その実、優しさに満ち溢れた思いやりのある女の娘。騒がしい妹、活発な友人達の間からすると少し地味な印象があったりしますが、その中でも彼女の包み込みような優しさは、主人公や友人達の心に安らぎを与えています。主人公は彼女の良い所をきちんと理解してあげ、その上で自分に自信が持てるよう励ましてあげましょう。キーはポーチ。学校の教師のポーチが何者かに盗まれ大問題になるのですが、なんと弓倉さんの驚くべき記憶力と洞察力がその犯人特定に大いに貢献します。やったぜ亜希子さん。でも髪切っちゃダメよ。声優の亜紀子さん、上手にのんびり感を出していました。

BEST3
舞波優希　ＣＶ：堀江由衣

幻想界に登場。メインヒロインの１人。彼女は死神族なのですが、生来の気の弱さから今ひとつ死神らしい働きが出来ません。学校では美術部に所属しているのですが、こちらはコンクールで金賞を取るほどの腕前の持ち主。ならば好きな美術で頑張ればいいのにと思うのですが、実はこの娘、なかなかの努力家で、死神として優秀且つ尊敬する兄に少しでも追いつこうと一生懸命努力している一面も。主人公も間接的にではありますが彼女を後押しして、隠された驚くべき才能を開花させてあげましょう。キーはツチノコ。堀江さん、この手のキャラはお手のもの。安心感がありますね。

番外
リ・サ　ＣＶ：山本麻里安

モモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモンガァー！

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ビーフストロガノフ(屠絵 味噌)