ビーフストロガノフの
ゲーム感想日記
ゲームプレイの感想を中心に、徒然なるままに書き殴り。たまにイラストつき
発売前から話題性の高さはピカイチだった超弩級ソフト。もちろん、その期待に見事答えて、高いクオリティのＣＧと秀逸なるシナリオで多くのプレイヤーを魅了しました。テーマは奇跡。とにかく、ハンカチちり紙は必需品です。まず間違いなく涙でディスプレイが見えなくなります。盛り上がりのピークが凄まじく、我を忘れることもしばしば。ここまでプレイヤーを引き込むゲームはなかなかありませんよ。ただ、”死”というものがストーリーに少なからず絡んでくるので、人によっては（特に身内の死を体験していると）相当に辛い部分があります。そういう意味でも、以前発売された『ＯＮＥ』に拒否反応を見せた方にはあまりお奨めはしません。次はもう少し痛くない話を希望。ＤＣへの移植はなかなか良好でした（字体が小さいのが玉に傷）。
◆ お気に入りＢＥＳＴ３
BEST1
月宮あゆ ＣＶ：堀江由衣
このゲームのメインヒロイン。それだけにシナリオは飛び抜けて素晴らしいです。彼女のストーリーをプレイすれば分かりますが、オープニングに出ていたあの大木にはちゃんと意味があったのですね。本当に良い演出です。キーはたいやき。”大切な物”を探しによく商店街をうろついているので、一緒に探してあげましょう。そのうち主人公は重大な事を思い出します。それはあまりに辛く、悲しい事・・・。とにかくこの娘がこのゲームの根幹を担っているので、クリアは最後にしましょう。その方が絶対に盛り上がります。天使の羽は伊達じゃない。声は堀江さん。イメージぴったりでしたね。
BEST2
川澄舞 ＣＶ：田村ゆかり
主人公の先輩。夜の校舎で彼女が言うところの”魔物”と戦っています。この”魔物”がキー。悲しいくらい自虐的なキャラなので、守ってあげたい気持ちで一杯になります。ただ、この娘の話でも主人公が大いなる忘却を犯していて、間接的に魔物騒動の一端を担っているので、プレイ中はかなり複雑な心境。それだけに筆者にはこの娘のシナリオが一番難解でした。舞にとってあの最後の展開は、過去の自分との決別を意味したのでしょうか？ ちょっと切なかったです。知人である佐祐理さんとのコンビは絶妙でした。田村さんの声はイメージしていた声よりは若干軽い感じで、そこが少々気になりました。演技は全く問題無いのですが。
BEST3
水瀬名雪 ＣＶ：國府田マリ子
主人公の居候先の一人娘で主人公とはいとこの間柄。と言いますか、主人公とはボケとつっこみの間柄。もちろん彼女はボケ担当。寝ぼけまなこがナイスです。キーは目覚し時計。役に立たないと分かっているのに大量に時計を所有している所が、無駄な足掻きというかなんというか・・・彼女らしい。この娘のシナリオは、本作品内で一番オーソドックスな恋愛ストーリーなので、安心感があります（他のシナリオは一癖ありすぎるから）。ホンワカした暖かい作風が名雪にはピッタリでしたね。声はマリ姉。慣れれば癖になる感じと言った所でしょうか。