ビーフストロガノフの
ゲーム感想日記

北へ

ドリームキャスト初のギャルゲー。実際の北海道の風景を使用してクリアな臨場感を演出する手法はやはり高スペックマシンのなせる技といった所。ですが内容はいたって普通。選択肢のシステムが一風変わってはいるのですが、革新的と言う程でもなくＤＣの特性を生かしきれていない印象が強いです。それでもＮＯＣＣＨＩ氏の描くキャラクターデザインがその印象の薄さを随分カバーしていました。線の細い淡い感じの絵が北海道の雪のイメージにピッタリで、実際の風景写真よりよっぽどインパクトがありました。これを見るだけでも『北へ』をプレイする価値はあると思います。声優陣はメインヒロイン系が経験不足な感は否めず、脇を固めるサブヒロイン系がベテラン揃いと不思議なラインナップです。特に驚いたのは椎名薫役の榊原良子氏。なぜこの人が？という疑問はもちろんの事、「俗物！」と言われるのではないかとヒヤヒヤしたのを覚えています。

◆ お気に入りＢＥＳＴ３

BEST1
川原鮎　ＣＶ：広橋佳似

ヒロインの一人、春野琴梨の大親友。ミュージシャン志望。明るく積極的な女の娘なのですが、実際の性格は繊細でプレッシャーに弱い所があります。ただその事でうじうじしている風でも無くとっても前向きで、自分の夢をかなえる為に頑張る姿からは彼女の意思の強さも垣間見えます。影から後押しする感じで接するのが吉。キーは歌。一度でいいから彼女に「わたしまけましたわ」を歌って貰いたいのですが、筆者の腕では無理なようです（結局サントラを買って聞きました）。声は聞きなれるといい感じですが、もう一頑張りかな？

BEST2
左京葉野香　ＣＶ：川澄綾子

不良っぽい雰囲気の娘。その癖、自分の考えはキッチリ持っているしっかり者。当初は右目に眼帯をしていますが、理由は「世間を両目で見たくないから」だそう。故にまずはこの眼帯を外して貰う事から始めましょう。性格からか、直球勝負で接するのが良い様です。仲良くなれば、冬に手編みのマフラーを編んでくれます。これが結構感動モノ。キーはラーメン屋。川澄さんは役幅広いですね。この手のキャラも上手にこなしていました。

BEST3
春野琴梨　ＣＶ：千葉紗子

主人公の親戚の家の一人娘。趣味と実益の産物なのでしょうが、序盤から彼女の手料理を頻繁に作って貰えます。その料理がまた実においしそうなので（リアル画像で表示される）、空腹時には辛いこと辛いこと・・・。この娘は終始儚げな感じなので、主人公側から常にリードする感じで接しましょう。でも、あのお母さんの娘だから将来は・・・。キーはＴシャツ。千葉さんはこれからですね。将来性はあると思います。

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ビーフストロガノフ(屠絵 味噌)