みずいろ

筆者の趣向からするとかなり珍しいタイプの恋愛ADV。『萌えゲー』と言われる所以をこの身に感じてみようとおっかなビックリ購入したのですが、それほどピピッとこなかったのが正直な感想。いや、キャラクターによってはバッチリ萌える事が出来たのですが、どうもストーリーが緩慢すぎて印象が薄っぺらくなってしまいました。普通の日常を表現するというコンセプトは忠実に再現されているとは思いますが、それがかなり冗長気味で、”ゲーム”として考えると退屈なのですね。特に筆者のように刺激を求めるタイプの腐れゲーマーには、この中だるみの部分がかなり辛かった。ただ、他の作品との差別化を図る為に変に趣向を凝らすゲームが多い昨今の中では、この穏やかな作風が返って1つのアピールポイントになっていると言えるかもしれません。優しいホンワカした話が好きな方にお奨めします。そういえばオートモードって機能は便利ですねぇ。

◆ お気に入りBEST3

BEST1
早坂日和 CV:藤野らん

取説曰く「おろおろあたふたポンコツ幼馴染み」とある。ポンコツ?えせマルチ?と疑問は尽きず、実際にプレイしてみた所、どうやら人間である事は認識出来ましたが、確かにポンコツでした。いやもう、このポンコツっぷりには転がりまくる程に萌えましたね。きっと世界一”おろおろ”姿が似合う女の娘でしょう(力説!)。ただ、彼女メインのストーリーに入るとちょっぴりミステリアスになって、日常から逸脱した展開になるのは流石メインヒロインと言った所。それでも”おろおろ”はしているので安心ではありますが。キーはストローのリング。しかし日和の声優さん、上手ですよね。ポンコツ演らせたら右に出る者がいないのでは?

BEST2
神津麻美 CV:堀奈生

本当にこの『みずいろ』の取説はそっけない。彼女の紹介文、「只の先輩」ときた。”只の”は可哀想ですよ。ってポンコツも可哀想かな・・・。確かに主人公の先輩。食堂で欲しいメニューが頼めず”おろおろ”(おろおろ系、多いな)しているので助けてあげましょう。顔に似合わず力うどん好き。ホンワカしていて優しさに満ち溢れていますが、何故かいつも一人ぼっちです。キーは猫。取り残される自分に極端に怯えているので、支える感じで接するのが吉。やっぱり年上に頼られるのって良いですよね~。この方の声優さんも本当、上手に先輩を演じていました。演技にうるさい方にお奨めのゲームかもしれません。

BEST3
小野崎清香 CV:上本のぞみ

月光蝶である! いや違った。ええと取説曰く「ロリちびっこ」・・・ってなんじゃそりゃ? プレイヤーを舐めているのかな。ま、確かにロリでちびっこでターンXな訳ですが。一応主人公の同級生。ヒロイン達の中では小うるさい部類に入ります(むつきちゃんもメイン以外ではトッチラカッテいますけれど)。でっかいリボンがトレードマーク。あまりのでかさに主人公と一緒にプレイヤーもビックリなのですが、彼女自身はどこ吹く風といった感じなので、きっとB型なのでしょう。そんな清香にも悩みはあります。キーは母親。希薄になった親子の関係を修復しようと砂絵を作っています。彼女の意地を貫き通す為に、主人公も応援してあげましょう。この声優さんも清香の気の強い部分を好演していましたね。ただの18禁ゲーと思うなかれ。

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ビーフストロガノフ(屠絵 味噌)