ビーフストロガノフの
ゲーム感想日記
ゲームプレイの感想を中心に、徒然なるままに書き殴り。たまにイラストつき
『電撃ＰＣエンジン』の後継雑誌として今では”恋愛ゲーム”の最新情報を中心に掲載している『電撃Ｇ’ｓ ｍａｇａｚｉｎｅ』。これの１９９９年３月号に読者参加型企画としてスタートしたのが「夢のいもうと企画 シスタープリンセス～お兄ちゃん大好き～」でした。その時はパッと見、なかなかキャッチーなイラストだとは感じつつも、”９人の妹”という設定からして「狙いすぎだろう」と鼻で笑ったものでした。おかげで筆者はあまりこの企画に関しては注目していなかったのですが、号を追う毎に読者人気はどんどん苛烈していき、ついには丁度一年後の２０００年２月号でゲーム化決定・・・と相成ります。ここまでくると流石に無視する訳にもいかなくなり、バックナンバーを引っ張り出して読み返して見たのですが、どうも筆者に妹属性が無いからなのか、いまいち盛り上がってこないのですね。実際に紙面で紹介されてくるゲーム画面も、メディアワークスらしいチープさで、ほんとに売れるのか心配になるぐらいでした。ところが本作が発売されるや、またまた筆者の予想を覆し、その筋の人に大ブレイク。確か当時秋葉原で中古でも１万円ぐらい軽くするような異常事態に発展しました。まぁ、話題に乗り遅れるのも筆者のステータスの一部だったりするので「こんなもんか」と思いつつ、初代『ときメモ』以来の悔しさも半分くらいありましたね。
そして２００２年の年末に２１００円という手頃な値段にまで下がった所でやっとこさプレイに踏み切ったのですが、なるほど、人気が出た訳が良く分かりました。やはり画面はチープですし、システムも今からすると物足りない印象があるのですが、とにかくシナリオが良く出来ているのですね。額面通り”話が面白い”と言う事では無く、１２人のキャラの性格を非常に的確に表現している（差別化している）という点においてです。もう、セリフを見ただけで誰が喋っているのか分かるのですから。なもので、キャラ付属の話も先が読み易いありがちなストーリーなのですが、不思議なマッチ感があります。それと、上でも述べた通り企画当初からキャラ絵を見てきましたが、そんな筆者にもまったく違和感を覚えさせないほどに声がピッタリ。「コイツおかしいやろ」ってキャラがただの一人もいないのですから驚愕です。特に雛子。千葉さんはきっと前世が”雛子”って名前だったのではないでしょうか？ あのフィット感からして、それ以外考えようが無い。他の声優さんも今やトキメク一流揃いなので、とにかく演技においては全く問題ありません。あとはどれだけキャラに馴染めるか・・・。
と言う訳で、いろいろな面で他人にお奨めするには少々ナニなソフトですが、妹属性があって天広キャラもＯＫで且つ、「おにいたま」と呼ばれたい人に是非プレイして欲しいゲームであります。
◆ お気に入りＢＥＳＴ３
BEST1
千影 ＣＶ：川澄綾子
もともと企画当初から好感が持てたのはこの娘ぐらいでした。アウトロー系が大好きなもので。ただ、人気投票ではいつも上位にいるので、ハッキリした趣味趣向の持ち主にはパトロン（と言いますか全国の兄くん）も付き易いのでしょうね。ほとんどオカルトや魔術の話ばかりなので、会話を重ねてもあまり仲良くなった感じはしないのですが、それでも偶にちょろっと兄に対する想いとかを覗かせるので、実験体になろうが知らぬ所に飛ばされようがオールオッケーなのであります。キーはお父さん。実は彼女の正体は予想に違わず・・・なのですが、千影ラバーだったらどこの世界だってとことん付いて行きましょう。なに？ それは非血縁エンドだろって？ 決まっています、非血縁しか見ていませんから。声は川澄さん。まずもって旨い。ご尊敬申し上げます。
BEST2
咲耶 ＣＶ：掘江由衣
いっつも千影と人気投票１、２位を争っていますね。そういう意味ではこの２人をお気に入りに選んだ筆者はベタベタですね。いや、事あるごとにこのコラム内で言っていますように、高飛車系も大好きなのですよ。だから、見た目の印象でこの娘もそうなのだろうなぁと思っていたのですが、とんだ勘違いでした。簡単に言えば、猪突猛進前後不覚恋愛上等娘。もう徹底的にお兄様至上主義なので、主人公とシンクロしてちょっと引いてしまう場面も。それでも、このぐらい想って貰えたらやっぱり嬉し恥ずかしったらウキャキャキャキャ（壊）。キーは佐々木さん。ヤキモチもそら気合が入っていますが、弁解すればあとで冷静になってちゃんと謝ってくる良い娘なのでした。声は掘江さん。役所としては意外でしょうか？ でも旨く演じています。かなり萌へ。
BEST3
四葉 ＣＶ：半場友恵
後に加入（？）した３人の中の１人。もうここまで増えたら性格も似たり寄ったりだろうと思っていましたが、またブッ飛んだキャラを誕生させましたね。イギリスから来たそうですが、「チェキ」って英語なのでしょうか？（Ｃｈｅｃｋ ｉｔ？） 四六時中「チェキチェキ」言っては兄チャマに絡んできます。ホームズよろしく探偵業に興味があるようですが、だいたいが彼女の空回りアンド尾行も姿バレバレで、この抜けっぷりにはかえって惚れ惚れします。キーは美少女怪盗クローバー（あー四葉だからクローバーなのか。いま分かった）。この名を使ってメールを主人公に送って、四葉と仲良くなるよう脅迫してきます。もちろん直ぐに正体が分かるのですが、ここは騙されたフリをするのも一興ですよ。そうそう、この脅迫メールの時の「デス！」って言い方が凄く可愛いです。必聴モノ。声は半場さんですか。この方、非常に巧い。ファンになりそうだ。